簿記論で注意すべきこと


税理士試験に合格して、税理士になるには必須科目である簿記論の合格は必要不可欠です。しかし、仮に、科目に合格しているものの、残り1科目が簿記論になってしまった場合、かなり合格は難しいとされています。
これは簿記論には全科目中、最も早い計算能力が求められるためです。
簿記はすべての基礎となる科目のであるので、できれば最初のうちに合格しておくことが無難です。

高い計算能力が求められる簿記

税理士試験の計算問題には高いスピードが求められます。
特に簿記論は理論問題は出題されず、計算問題が100%であり、全科目中もっともスピードが求められます。
現実的にどんなに早く計算ができても、本試験の問題全てを処理するのが不可能であるとさえ言われています。

何故、簿記は後回しにしてはならないのか

簿記論を苦手にする人はどうしても相続税法や固定資産税法など簿記論とは関係のない科目を先に勉強し、簿記論を後回しにしてしまう傾向があります。
しかし、税法などの勉強に進んでしまうと、理論などの勉強にかけるウエイトが大きくなるため、計算スピードは鈍ることになります。
結果として、簿記論は合格ラインの解答を書くことが事実上できなくなるのです。
この様なことにならないためにも、簿記論は最初のうちにクリアーしておきましょう。