将来の独立を考えた場合


税理士になるには税理士試験を突破して、税理士資格を取得しなけれ話になりません。
しかし、ここで忘れてはならないことは、税理士の資格は、税理士という仕事をするための必要条件に過ぎず、ようやくスタートラインに立てたということです。
1人前の独立した税理士になるには、資格のほか、高い業務スキルのほか、経営力や営業力など多くのものが必要とされます。

独立のために必要な要素

プロとしてお金が取れるレベルの仕事をするには、税理士として高い業務スキルを身につけることも必要ですし、独立・開業となれば、経営能力、顧客を掴まえる営業力が必須です。
特に客を獲得する営業・マーケティングスキルや事業計画を立案・実行する経営スキルなど、様々なことに精通する必要がありますが、これらのスキルは税理士という資格とは全く無縁のものであり、ゼロから学ぶ必要があります。
また、税理士として経営を軌道に乗せるには人脈作りも重要な要素になります。
その為にも、税理士としても人間としても信頼を得られるようにしなければなりません。
この様に1人前の税理士になるには、高いハードルを越える必要があります。

重要なのは経験値

開業税理士として成功するために必要な能力は突き詰めれば、「実務をこなす能力」と「顧客を獲得する能力=営業能力」の2つです。
さらに、この2つの能力を構成する要素として、コミュニケーション能力、創造力、判断力等、様々な能力が関わってきます。
これらの要素は机上の勉強だけでは決して身につくものではなく、なによりも経験値を積むことが大切となります。

実務経験は必要か

実は、税理士になるには税理士試験に合格することに加えて、2年間の実務経験が必要となります。
その為、税理士になった以上は最低、2年間の実務経験はすでに積んでいます。
士しかしここで問題になるのは、独立する時は、これ以上の実務経験を積む必要があるかということです。
この答えはYESでありNoです。
2年以上の実務経験を積むことについては、開業後、スムーズに業務を進めることが出来る半面、次のようなデメリットがあるようです。

予想されるデメリット

  • 開業までに時間がかかる
  • 営業力が身に付かず、仮に顧客が出来たとしても、営業力がないと業務がうまくこなせない

実務経験があったほうが有利といえば有利ですが、独立を考えているならばむしろ実務経験を積む暇があったら、営業スキルを高める努力をしたほうがいいというのが実態であるようです。