固定資産税の傾向と対策


固定資産税とは、土地、家屋、償却資産に対して課される市町村税です。
税理士試験では固定資産税以外に償却資産税も含まれます。
また、簿記の知識を必要としない受験科目であることもあって、非常に人気が高いです。

税理士にとっての固定資産税

固定資産税は課賦課課税方式の税であり、基本的には税額は役所が算定し、それを払い込むだけですので、この税法は実務的にはそれほど頻繁に必要とされない知識とされています。
ただし、資産税に特化した税理士に成りたいのであれば、所得税・相続税に並び固定資産税の知識が必須ですので、自分がどのようなタイプの税理士を目指しているかで重要度が変わってきます。

試験の傾向

固定資産税の試験では土地と家屋に対する固定資産税の軽減措置を中心に、償却資産の申告手続、固定資産税評価額の法廷手続などが試験範囲となります。
理論と計算に分かれて出題され、その割合は半々です。
また、簿記の知識は特に必要されません。

試験対策

固定資産税法は出題範囲が少ない分、全部の内容を暗記し空白の紙に速記で書けるくらいのレベルが要求されていますので、そのレベルに達するだけの努力が必要です。
なお、合格までに必要とされている標準学習時間は250時間程度であるとされています。