税理士試験は、大きく分けて、会計科目と税法科目に分けることができます。
一般に、会計科目と税法科目では、求められているものが異なり、会計科目（簿記・財務諸表論）は理解力や計算力が求められるのに対し、税法科目は理解もよりも暗記重視であると言われています。

求められるのは丸暗記

例えば、簿記論に高スピードの計算力が求められているように、各税法では個別理論の暗記が一番の基本になります。
この時、理論や各税法の条文を理解して条文通りに暗記をすることができれば一番良いのですが、それだと負担が多いので、代わりにテキストなどの丸暗記が推奨されています。

丸暗記の長所と注意点

各予備校では受験生に負担を感じさせずに暗記ができるようにしながらも、条文の内容を変えることのないよう細心の注意を払って、テキストや暗記用の教材を作成しています。
このテキストをそのまますべて丸暗記してしまえば、合格答案の作成も非常に楽になります。
ただし、もし受験生が暗記をするに当たって最初から暗記用の教材を自分の言葉に直して暗記するようなことをした場合、その言葉は条文から大きく逸脱することになり、暗記段階で合格答案からかけ離れてしまう恐れがありますので注意が必要です。