所得税法の傾向と対策


所得税法とは、個人が1暦年間(1月1日から12月31日まで)に得た所得(給与や不動産賃貸収入など)に対して課される国税に関する法律です。
年末調整や確定申告などもこの所得税法の範囲であり、実務においても大変重要な科目です。

税理士にとっての所得税法

国税三法(法人税法・所得税法・相続税法)の一つである所得税法は税法の中で最も条文数の多い法律です。
税理士の実務、特に個人の税関係の相談業務では必ず必要になる知識なので、必ず勉強する必要がある科目です。

試験の傾向

問題は大問が2題出題される形となっていて、理論問題と計算問題が半分ずつです。
理論については応用問題と個別問題をそれぞれ記述させる形式で出題されます。計算については自営業を中心とした個別の納付すべき所得税額までを求めさせる具体的な形式で出題されます。

試験の対策

この「所得税法」は「法人税法」と共に選択必須科目なので、最低1科目は選ぶ必要があります。
勿論、両方選ぶことも可能です。
非常に範囲も広い科目であり、対策らしい対策はないようですが、税理士の実務で所得税法の知識は不可欠であることを考えると、全ての内容を地道に勉強していくことが一番です。
年末調整や確定申告など身近で馴染み易い内容であるので、法人税法と比べると理解しやすい科目であると言われています。
なお、所得税法に合格までに必要とされている標準学習時間は600時間程度です。